春菊の健康効果

では、春菊の可食部100gあたりの成分(五訂日本食品標準成分表)を見てみましょう。

エネルギー:22kcal 水分:91.8g たんぱく質:2.3g 脂質:0.3g 炭水化物:3.9g
灰分:1.4g 飽和脂肪酸:0.02g 不飽和脂肪酸:0.11g コレステロール:ゼロ 食物繊維:3.2g

ビタミン類

カロチン:4500μg E:1.7mg K:250μg B1:0.10mg B2:0.16mg
ナイアシン:0.8mg B6:0.13mg 葉酸:190μg パントテン酸:0.23mg C:19mg

無機質類

ナトリウム:73mg カリウム:460mg カルシウム:120mg マグネシウム:26mg リン:44mg
鉄:1.7mg

成分として目立っているのは、不飽和脂肪酸、食物繊維、β-カロチン、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB2、そして無機質(ミネラル)類ということになるでしょう。

 

炭素同士に二重結合を含む脂肪酸が不飽和脂肪酸です。一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸があり、もともと魚、オリーブオイルなどに多く含まれている成分です。何と言っても悪玉であるLDLコレステロール抑制効果が有名で、過酸化脂質の発生を予防します。つまり「健康に良い油」ということです。

 

他にも、動脈硬化、高血圧の予防、アレルギー症状の緩和、血栓症の予防、アトピー性皮膚炎の改善、記憶力や学習能力の向上、視機能の改善などの効果があります。

 

β-カロチンは、抗発ガン作用、免疫賦活作用などの効果が有名です。この成分は必要に応じて体内でビタミンAに変換されので、ムダがありません。脂溶性ビタミンのビタミンKは、血液凝固に関わる栄養素です。